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院内表彰システム 管理者向け運用マニュアル#

この文書について#

このマニュアルは、院内表彰システムの導入がすでに完了し、日常的な運用フェーズに入った管理者のための、独立した運用リファレンスです。

docs_v3 フォルダの1〜10章が「ゼロから導入する」ための通し読み用マニュアルであるのに対し、この文書は「すでに動いているシステムを、日々どう運用していくか」だけを1冊にまとめたものです。導入作業(アカウント準備・スプレッドシート作成・デプロイなど)を再度確認したい場合は、docs_v3/01_はじめに.md06_デプロイ.md を参照してください。

もっと手短な早見表が欲しい場合は、配布用/管理者クイックガイド.md(4ページ)もあわせてご活用ください。

この文書の構成#

  1. 日常運用(スタッフ対応・投票期間中の管理)
  2. 管理画面(ダッシュボード)の使い方
  3. データ出力・活用
  4. バックアップ
  5. 年度更新
  6. トラブルシューティングと制限事項

第1章 日常運用#

1.1 スタッフへの案内#

投票を開始する際は、スタッフへ次の情報を案内します。

  • アクセスするためのURL(またはQRコード)
  • 投票期間(いつからいつまでか)
  • 投票の簡単な流れ(名前を選ぶ→賞ごとに投票する→送信する)
  • 「投票者本人の認証はなく、名前を選ぶだけで本人確認とする仕組みである」こと、「必ず自分自身の端末から、自分の名前を選んで投票してほしい」という運用ルール

案内文の例やQRコードの作り方は、配布用/スタッフ向け投票マニュアル.md を印刷・配布する形でも対応できます。詳しい作成手順は docs_v3/07_運用.md の7.1節を参照してください。

1.2 投票期間中の運用#

投票期間と「1人1回」のルールは、システムが自動で制御します。管理者が毎日操作する必要はありません。

期間中に行ってよい変更

  • 「スタッフ」シートへの人員追加・無効化
  • 「賞一覧」シートの説明文の軽微な修正

期間中は避けるべき変更

  • ⚠️ 賞の数や名前の変更(投票済みのスタッフとの整合性が崩れる可能性があります)

よくある問い合わせと対応

問い合わせ内容 対応の目安
「自分の名前が選択肢に出てこない」 「スタッフ」シートで有効フラグが TRUE になっているか確認
「候補者の中に選びたい人がいない」 同上。名前の表記ミスも確認
「もう一度投票し直したい」 同一年度内での再投票は不可。誤送信の場合は下記1.3を参照
「画像が表示されない」 Google Driveの共有設定(リンクを知っている全員)を確認

1.3 投票ミスへの対応#

スタッフが誤った内容で投票した場合、画面上からのやり直しはできません。管理者が「投票結果」シートを直接編集して対応します。

  1. 「投票結果」シートを開き、該当する投票者・賞・日時の行を探す
  2. セルを直接修正するか、行ごと削除して再入力する

注意

作業前に必ずバックアップを取ってください(第4章参照)。

この章のまとめ#

  • スタッフへの案内には、URL(またはQRコード)・投票期間・投票の流れ・運用ルールの4点を必ず含める
  • 投票期間や「1人1回」の制御はシステムが自動で行うため、管理者が毎日操作する必要はない
  • 投票期間中は賞の数や名前の変更を避け、スタッフの追加・無効化や説明文の軽微な修正にとどめる
  • 投票ミスへの対応は「投票結果」シートの直接編集で行い、作業前には必ずバックアップを取る

第2章 管理画面(ダッシュボード)の使い方#

2.1 ログイン#

ホーム画面の「🔑 管理者ログイン」から、「設定」シートの管理者パスワードでログインします。

  • ログイン状態はブラウザを開いている間のみ有効(再読み込みで失われる)
  • 約6時間操作がないと自動的にログアウトされる(操作するたびに延長)
  • 共有端末では、離席前に必ず手動でログアウトする

2.2 ダッシュボードの5セクション#

セクション 内容
投票状況 スタッフ総数・投票済み人数・未投票人数・投票率
未投票者一覧 未投票者の名前一覧(催促の参考)
ランキング 賞ごとの得票ランキング(その場計算の速報値)
コメント一覧 全コメント。キーワード検索が可能
データ出力・印刷 Excel/CSV出力(第3章で詳述)

「🔄 最新情報に更新」ボタンを押さない限り、自動更新はされません。最新の状況を見たいときは必ず押してください。

ヒント

ランキングを正式な記録として保存したい場合は、第5章で説明する createRanking() の実行が必要です(ダッシュボードの表示はあくまで速報値です)。

この章のまとめ#

  • 管理者ログインは「設定」シートのパスワードで行い、状態はブラウザを開いている間だけ・約6時間の無操作で失効する
  • ダッシュボードは「投票状況」「未投票者一覧」「ランキング」「コメント一覧」「データ出力・印刷」の5セクションで構成される
  • 自動更新はされないため、最新情報を見るには「🔄 最新情報に更新」を毎回押す
  • ダッシュボードのランキングは速報値であり、正式な記録として残すには createRanking() の実行が別途必要

第3章 データ出力・活用#

管理者ダッシュボードから、4種類のファイルを出力できます。

ボタン 内容 用途例
集計結果をExcel出力 サマリー+賞別ランキング 表彰式資料、経営会議資料
個人別メッセージをExcel出力 スタッフ1人1シートの感謝コメント集 個人配布、表彰状の副賞
コメント一覧をExcel出力 全コメントの一覧表 検索・保管用
投票結果をCSV出力 投票の生データ バックアップ、外部集計

操作方法は共通です。ボタンを押す→「出力しています…」の表示を待つ(数秒〜十数秒)→自動でダウンロードが始まる、という流れです。出力中は画面を閉じないでください。

出力したファイルはシステム側に保存されず、操作した端末にダウンロードされるのみです。記録として残したい場合は、Google Driveの別フォルダなどに整理して保管してください。

この章のまとめ#

  • データ出力機能は「集計結果」「個人別メッセージ」「コメント一覧」「投票結果CSV」の4種類があり、用途に応じて使い分ける
  • 出力操作は共通で、ボタンを押してから数秒〜十数秒待つとダウンロードが始まる
  • 出力ファイルはシステム側に保存されないため、記録として残したい場合は別途Google Driveなどに保管する

第4章 バックアップ#

4.1 バックアップすべき3つの対象#

対象 内容 頻度の目安
スプレッドシートのデータ スタッフ・賞一覧・設定・投票結果・ランキングの全シート 投票期間の節目、年度更新時
Apps Scriptのプログラム Code.gsindex.htmlstyle.htmlscript.html プログラムを修正したとき
Google Driveの画像 ホーム写真・完了写真・職種アイコン 画像を追加・変更したとき

4.2 主な方法#

  • スプレッドシート全体のコピー:「ファイル」→「コピーを作成」で複製し、日付入りの名前で保管
  • 「投票結果」シートだけのコピー、またはCSV出力:年度更新時など、手早く済ませたいとき
  • 変更履歴の活用:「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」から、過去の版に復元できる(保険的な位置づけ)
  • Apps Scriptのプログラムのコピー:編集エリアの中身をコピーし、テキストとして保管

4.3 復旧の考え方#

  1. まず「変更履歴」機能で直前の状態に戻せないか確認する
  2. 戻せない場合は、作成済みのバックアップから内容を復元する
  3. プログラムに問題がある場合は、保管しておいたテキストをApps Scriptエディタに貼り直す
  4. 解決しない場合は、第6章を確認しつつ専門家に相談する

詳しい手順は docs_v3/09_バックアップ.md を参照してください。

この章のまとめ#

  • バックアップすべき対象は「スプレッドシートのデータ」「Apps Scriptのプログラム」「Google Driveの画像」の3つ
  • 最も手軽で確実な方法は、スプレッドシート全体を「コピーを作成」で複製すること
  • 復旧の際は、まず変更履歴機能を確認し、それでだめならバックアップから復元、プログラムはテキストの貼り直しで対応する

第5章 年度更新#

年度は4月〜翌年3月です。年度が変わるタイミングで、次の作業を行います。手順は 配布用/年度更新チェックリスト.md を使うと抜け漏れなく進められます。

  1. 前年度の記録を残す:Apps Scriptエディタで createRanking() を実行し、「ランキング」シートに保存する
  2. 投票期間を更新する(最重要):「設定」シートの投票開始・終了日を新年度の日付に書き換える
  3. スタッフ名簿を見直す:異動・入退職を反映する
  4. 賞の内容を見直す:必要であれば「賞一覧」シートを編集する(年度の変わり目は変更に適したタイミング)
  5. 前年度データをアーカイブする:必要に応じて「投票結果」シートを別ファイルにコピーする

注意

投票期間の更新を忘れると、次年度の投票が始まりません。年度更新作業の中で最も重要な項目です。

この章のまとめ#

  • 年度更新では、記録保存・投票期間の更新・スタッフ名簿の見直し・賞の見直し・データのアーカイブの5つを行う
  • 中でも「投票期間の更新」を忘れると次年度の投票が始まらないため、最優先で確認する
  • 配布用/年度更新チェックリスト.md を使うと、作業の抜け漏れを防ぎやすい

第6章 トラブルシューティングと制限事項#

6.1 症状別の対処(早見表)#

症状 まず確認すること
アプリを開くとエラーになる 「設定」シートの必須項目の入力漏れ、スプレッドシートIDの設定ミス
候補者が表示されない 「スタッフ」シートの有効フラグ・名前の入力漏れ
画像が表示されない Google Driveの共有設定(リンクを知っている全員)
「既に投票済みです」と出る 同一年度内での重複投票(正常な仕様)
管理者ログインができない パスワードの全角・半角、大文字・小文字の違い
データ出力でエラーになる 通信の一時的な問題。繰り返す場合は権限の再承認
コードを直したのに反映されない 再デプロイが必要

詳しいQ&Aは docs_v3/10_トラブルシューティング.md を参照してください。

6.2 知っておきたい制限事項#

  • 賞ごとに投票可能人数を変えることはできない(「設定」シートの共通値がすべての賞に適用される)
  • 投票者本人の個別認証はない(名前選択のみの性善説設計)
  • 管理者ログインは端末・ブラウザに保存されない(約6時間で自動ログアウト)
  • ランキングの正式な保存には createRanking() の手動実行が必要
  • 画像設定が多いほど表示速度に影響する
  • このシステムは1つのスプレッドシートに固定接続する設計(他院への展開には、院ごとに別プロジェクトが必要)
  • 投票データの修正は、スプレッドシートの直接編集でのみ対応可能

この章のまとめ#

  • トラブルの多くは、シート入力の抜け漏れ・画像の共有設定・再デプロイ忘れのいずれかが原因
  • このシステムには、賞ごとの人数上限設定不可・本人認証なし・1スプレッドシート固定接続など、いくつかの仕様上の制限がある
  • 早見表で解決しない場合は docs_v3/10_トラブルシューティング.md の詳しいQ&Aを確認する

関連ドキュメント一覧#

ドキュメント 用途
docs_v3/01〜06 導入手順(ゼロから構築する場合)
docs_v3/07〜10 この運用マニュアルの元になった詳細版
配布用/導入チェックリスト.md 導入作業のチェックリスト
配布用/年度更新チェックリスト.md 年度更新作業のチェックリスト
配布用/管理者クイックガイド.md 日常業務向けの4ページ早見表
配布用/スタッフ向け投票マニュアル.md スタッフに配布する2ページの投票案内
CHANGELOG.md このマニュアル一式の更新履歴